論文『理の終焉』は、90年代後半に書きました。現存する様々な世界観や宗教を「象徴」と「抽象」の2つの視点で分析。「世界観」「宗教」に共通する性質を探り出そうとしました【#1】。原稿用紙300枚程度。誤字脱字以外は、ほとんど修正を加えてはいません【#2】。
この論文を書いたのは、おおむね1997年6月〜11月。この記事を書いている2017年時点から20年前、ということになります。この論文の内容自体は、10年くらいウェブ上にアップロードされていたものですが、紆余曲折を経て、このブログにその内容を掲載していくことに決定しました。
論文の主旨は、「様々な世界観を比較・考察することによって、そこに共通する性質を見いだしていく」といったものです。論文中では様々な宗教観を扱っていますが、私は特定の宗教を信じているという訳ではありません。私にとっては様々な世界観や宗教はあくまでも「観察の対象」であり、これはこの論文を作成した現在でも、変わっていません。
現在の私の観察対象は美術/デザイン/音楽/ダンスなどの文化的な方向に向かっており、私はこのような文化活動も「世界観」の一種であるととらえております。現在ではそのような文化活動において自分自身が制作活動を行うことで、単なる「観察者」から、自らが「制作者」となることでよりダイレクトにそれらの「世界観」の本質的なものをとらえようと試行錯誤をしています。